Category [恒星 ] 記事一覧
琴座のおはなし
春の流星、こと座流星群のシーズンになりましたね。こと座流星群は、出現期間が4月16日~4月25日で、今年2015年の極大は、日本時間で4月23日9時です。見頃となる時間帯は、4月22日23時頃~23日明け方、午前3時頃でしょう。方角は、東北東~東の空を中心に夜空全体を見渡してみましょう。この流星群については、過去記事にも書いていますので流星群のしくみ、名称、母彗星、など、詳しくはこちらをご覧下さい。 → 「こと座流星群...
プレアデス星団
現在、金星は宵の空に輝いて見えます。先日、金星を意識してみていましたが、4月11日から12日にかけて、プレアデス星団(すばる)に接近しましたね。プレアデス星団といえば、日本では昴といわれます。昴って、一つの星の名前なのかな?と最初は漠然と思っていた私でした(^^)冬の星座を飾る夜の空に、おうし座の一角に肉眼で見てもボーッとした光のかたまりがあって、6個か7個の星が集まっています。この集まりのことを「す...
どっちが赤い?火星とアンタレス
2014年4月14日21時53分に 火星が地球に接近し、輝きを増しました。その後、火星は地球から距離的には遠ざかっています。火星は今の時期、日没後の南西の空の低い位置に見えます。近くには土星もいます。火星はこれから、さそり座の1等星アンタレスにじわじわと近づいていきます。一番近づくのは、9月28日頃ですが、その前後の何日間かは赤い星である火星とアンタレスの競い合いを見ることができるでしょう。アンタレスという星の名...
アルビレオ~はくちょう座の星たち~
最近の夜空はお天気が良くなくて、星がなかなか見えませんね。2014年2014年9月4日から5日にかけて、ジャック彗星が「はくちょう座」のデネブに近づきます。7月上旬から見ごろとなっていたジャック彗星、9月には光度が落ち、9月4日で7.1等、双眼鏡を使えば十分に見える明るさです。「はくちょう座」はどこにある?はくちょう座は夏の星座として知られていますが、9月でもよく見えます。21時ごろ、頭の真上を見上げ、十字を探してみ...
恒星カノープスとカノポス壺
カノープスとカノポス壺って何か関係あるの?前々から気になってたんだよね。恒星のカノープスと、エジプトのミイラ作りの際に臓器を入れるカノポス壺、これって何か因果関係あるのかな、と。カノープスは北半球ではみえない、見えにくいけど、エジプトなんかでは、古代から見えてたはず。ウィキペディアによると・・・・カノーポス (Canopus) → ギリシア神話の英雄。ギリシア軍メネラオス艦隊の水先案内人。・カノープス → り...
火星とスピカ~3度目の出会いと別れ~
火星は7月14日の恒星スピカと黄道上で重なります。スピカは占星術で幸運といわれる恒星です。実は、これ、今回3度目のランデブーになるんですね。火星が天秤サインに入ったのは、2013年12月8日で2014年3月2日~5月20まで逆行していました(天秤27度→9度)ですので、1回目の出会い、2月4日、2度目が逆行中のひっつき(^^♪、3月26日、3度目が7月14日。そして火星は7月26日に天秤サインから抜けて、 自分のお家の蠍サインに入るのだっ...
木星と神と人間の兄弟 カストルとポルックス
6月中旬の日没後の西の空に、目立つ星たちは、ひときわ輝く木星、そしてカストルとポルックスが並びます。右がカストルで左がポルックス。結構きわきわですけどね。ギリシア神話でポルックスの父親となるのが木星(ゼウス)え?カストルもゼウスの息子じゃなかったっけ?だって二人は兄弟じゃん!!スパルタ王の妻レダは、白鳥に化けた(いえ、変身した)ゼウスと交わって、二つの「卵」から男の子二人と女の子二人の子どもが生ま...
火星とスピカ
火星とスピカが接近中ですね~、一番近づくのが、ここ数日かな。天文学的には、なんでも2014年の火星は衝があり地球へ近づく年にあたるとか。2月3日におとめ座の1等星スピカへ4.6度まで近づく。火星は赤い色でスピカは青白い色ですので、綺麗に見えるかも。明るさは火星が0.2等でスピカが1.1等ですから、火星の方が少しだけ明るめなのね。占星学的に火星の周期を考えると、約2年に一度はスピカとの合がある。前回は、2012年8月14日...
金星とアンタレス
最近は宵の明星で、金星が日没後の西の空でひときわ輝いていますね。火星とレグルスのランデブーに続き、金星はアンタレスとランデブーです(笑)アンタレスはさそり座の赤い1等星です。10月17日には金星が最接近になる。宵の明星に赤いアンタレス、日没後ですので、見れる機会は多いかと思いますし、ひときわ輝くこの二つの星は見つけやすいでしょう。また、満月が近くなるので、東の空には結構太った月が顔を出すでしょう。西の...
レグルスと火星
10月15日、火星が乙女座へ入り、恒星のレグルスと合になります。正確には、占星学的には火星が乙女のサインに入った、というべきでしょうか、実際に夜の空に見える星座(コンステレーション)では「しし座」と読んでいる形の位置になります。恒星のレグルス(Regulus)は、ラテン語の「小さな王」の意味で、コル・レオニス「獅子の心臓」とも呼ばれるロイヤルスターです。恒星は、Fixed star の名のごとく、太陽や月、水星などと...
8月13日は旧暦の「七夕」
七夕といえば7月7日ですが、実はもうひとつの七夕がある。8月の仙台七夕!も確かにありますが・・それはちょっと置いといて、もうひとつの七夕とは、旧暦の七夕で、伝統的七夕とも呼ばれるそうです。今年、2013年は8月13日にあたります。伝統的七夕のよいところは、星が見やすいところ!7月7日は毎年梅雨時期で七夕の夜には星ひとつ見えない事が多い。そのうえ、主役の星たちの高度も低く見えにくい。それに対し、伝統的七夕の頃...
真珠星が三日月に食べられちゃう ☆ 8月12日スピカ食 ☪
日本では夏の暑さも真っ只中、お盆も近いこの時期、8月12日~13日にかけて夏の日没後の空では、天体ショーが繰り広げられます。「スピカ食」「ペルセウス座流星群」「月と土星の接近」そして「伝統的七夕」です。まず、8月12日の夕方に起こる「スピカ食」「スピカ」は、おとめ座α星である一等星のことで、女神の持つ麦の穂先に輝く星です。日本では福星とも真珠星とも言われます。「食」とは、文字通り、天体が食べられる現象のこ...
月と木星とアルデバラン 今期最後の共演
木星が双子座に入ってから、双子座9度(トロピカルゾディアック)のアルデバラン付近にいて、そこに月がまわってくると、3天体の共演がみられます。先月3月18日は月と木星とアルデバランが正三角形に並びました。今月4月14日には正三角形でないにしても再び集まります。月は三日月なので、結構綺麗な共演になると思います。来月からは木星はアルデバランからどんどん離れていきますし、高度が下がっていくので地上からはだんだん...
アルデバランをとりまく星たち
このところ、日が西へ沈むと西の空から綺麗な月が見えてきます。この前はシャープな三日月だったけど、だんだん上弦の月になりかけていく。17日、双子座に入ったばかりの月ですので、近くには木星とアルデバランが輝いています。3月は17日、18日の空が見頃かも。占星学的には、木星が双子座入りしたのが、昨年2012年6月、2012年10月から2013年1月末まで逆行していたので、アルデバランの前後をうろうろしていたことになるわけです...
冬の大六角
クリスマス寒波が日本列島襲来ってことで、たいぶ冷えます。日中に雪が舞いまして、外は銀世界です、そんなに積もってないけどね。さて、先の記事で、冬の大三角について書きましたが、冬の大六角、もあります。オリオン座の「ベテルギウス」を中心にして、おおいぬ座の「シリウス」こいぬ座の「プロキオン」を結ぶ線、これが冬の大三角ですが、これに、ふたご座の(カストルと)「ポルックス」ぎょしゃ座の「カペラ」おうし座の「...
☆メリー・クリスマス☆ ~夜の星空に想いを馳せて~
クリスマスで街のイルミネーションも綺麗になり、うちの大家さん宅前にも、電飾が点滅しています。クリスマスや忘年会などで夜の繁華街のネオンもギラギラ(笑)人混みが苦手な私は、静かに星でも見ている方が落ち着きます。冬の夜空は空気が澄んで綺麗に星の輝きが見えますもの。でも寒いし、あまり長時間眺めていると、さすがに凍えますので・・・冬の星座といえば、やっぱり「オリオン座」ですね。夜の星空で冬の大三角といわれ...
スピカと土星と火星と月が集まってる!
今年の土星はしばらく恒星スピカの近くにいます。土星はエグザルテーションである天秤座に心地よく佇んでいるように見えます。今年に入って、6月までは月に約1度、月を迎えるだけでしたが、7月3日に火星が天秤座へ、7月24日に月が天秤座に入りで、土星の近くはちょっとにぎわっています。7月25日の夜には、月が火星と土星の間に入る形になります。この日は、土星が天秤座23度で火星が12度とまだ離れています。ビジュアル的に、一番...
UKからのエア・メール
先月、注文した占星学関連の洋書が、本日到着しました。今回は、海外(UKあるいはUSA)からの発送のため、約2週間かかります、って事だったので、もうしばらく先だな~、と思っていたら・・予想してたより早く届いたのねえ。ラベルを見ると、UK発送のようです。「par avion」 という記載が、なんか懐かしい。イタリアの方と英語の勉強をかねて長く文通していた時期があり、そういえば、いつも封筒に記入したものだなあ~、と思い出...
七夕 ~織姫と彦星~
七夕伝説といえば、中国や日本では織姫と彦星の物語が有名ですが、織姫星は、こと座のアルファ星で最も明るい恒星のベガ(ヴェガ、Vega)彦星は、わし座のアルファ星のアルタイル(Altair)である。この二つの星に、はくちょう座のアルファ星のデネブで、夏の大三角と言われる。占星学的には、ベガは、Fixed Star Name : VEGA Longitudinal Position (in 1900) : 13 Cap 55 Longitudinal Position (in 2000) : 15 Cap 19 アルタイ...
土星とスピカの合
土星が恒星Spica(スピカ)と黄経座標で重なる時期は、1回目、2011年11月2回目、2012年5月(土星は逆行中)3回目、2012年8月 2012年の土星の逆行期間は、2月7日(天秤座29度30分)~ 6月25日(天秤座22度45分)です。 恒星との関連を考えるとき、コンジャンクションで1度以内と言われます。惑星と惑星のコンタクトを見る際にも、コンジャンクションは一番強い作用があることは明らかです。そして、コンタクトは1回だけよりも、...
泪を流して悲しむ姉妹
ALCYONE(アルキオネ、アルシオーネ)は、おうし座のプレアデス星団の中央に位置し、最も明るく輝くアルキオネは巨人アトラスと妻プレイオネの娘で、プレアデス7人姉妹の一人。最愛の夫を荒海で亡くし、涙にくれながら夫の後を追って海に身を投げた女性です。その姿を憐れんだゼウスは彼女をカワセミの姿に変え、夜空に上げたと言われています。黄道座標で1900年には牡牛座28度48分、1950年には牡牛座29度19分、2000年には双子座0...
デネブ・カイトス(Deneb Kaitos)
デネブカイトスは、くじら座β星。くじら座は、トレミーの48星座のひとつ。別名ディフダ (Diphda)と呼ばれることもあります。Tropiical Zodiac Longitudinal Position (in 1900) : 01 Aries 11 Longitudinal Position (in 2000) : 02 Aries 35 トロピカル12星座での位置は、1900年の時点では、牡羊座1度11分、2000年の時点では、牡羊座2度35分です。アラビア語の Al Dhanab al Kaitos al Janubiyy(鯨の南側の尾)が語源で、この星...
夜空の星たち
夜空に輝く星座は現在、全天で88個あります。トレミーの47星座(もとは48星座)と、1603年以降に追加された41星座からなっています。トレミーの48星座とは、2世紀の天文学者であるクラウディオス・プトレマイオスが定めた48個の星座のことで、トレミーとはプトレマイオスの綴りの英語読み(Ptolemy)からそう呼ばれています。 以降追加された41星座は、1603年、ヨハン・バイエルによる14星座、1624年、プランシウスとバルチウスに...
フィフティーン・スター(Fifteen Stars)
古代から、古典期を通じて、占星術上の重要な恒星が、その固有名とともに伝えられています。それらは光度が高いものや、特殊な位置にあるものなどです。そうした恒星のうちの15個を総称して「フィフティーン・スター」といいます。フィフティーン・スターには固有名とともに神秘的なシジル(sigil)があり、魔力をもつ宝石、呪符などに関係し、呪術治療などに有効とされていました。古代ペルシャのフィスティーン・スターといえば...
ロイヤル・スター(Royal Star)
恒星の中で四方・四季の空を支配する四つの王者の星を「ロイヤル・スター」と言います。☆東の王 アルデバラン 秋の支配者 ファヌエル Longitudinal Position (in 1900) : 08 Gemini 23 Longitudinal Position (in 2000) : 09 Gemini 47 ☆北の王 レグルス 冬の支配者 ミカエル Longitudinal Position (in 1900) : 28 Leo 26 Longitudinal Position (in 2000) : 29 Leo 50 ...
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