Category [古典占星術 ] 記事一覧
金星と水星の輝き
水星はみつけにくい星ですが、このところ、ずっと金星の近くにいます。日が沈んだ西の空に見えてきます。ふたつの星が最も近づくのは1月11日の10時頃でした。金星はとても明るい星ですから、まず西の空で光る星、金星を見つけて、その近くを見渡すと、水星が見つかることでしょう。東京で見えた写真は綺麗ですね。わたしはまだこの目で見つけられていませんが、まだの方でも、これからもわりと近くにいますので、今後もチャンスは...
「time lord と lord of the year」
今年は、西洋占星術の中でも、これまでずっと部分的に勉強してきた古典占星術に本気で取り組んでいる。ホラリーも大変魅力的で優れた技法であるが、ネイタルから入った癖なのか、私はどうしても、じゃあネイタルの古典はどうなってるんだ?と常に探ってしまうのだった。ここ数日、ダイクス氏英訳の「Traditional Astrology for today」を読んでいて、ネイタルの未来予測(いつ、どんなことが起こるか)の箇所で、time lord という...
イスラム世界の占星術師 Abu Ma'shar のお話
中世イスラム世界の占星術の一人であるアブ・マアシャル(787年8月10日-886年3月9日)はフルネームをAbū Maʿshar, Jaʿfar ibn Muḥammad al-Balkhī といい、中央アジアのバルフに生まれ、バグダットに出て天文学や占星学を学んだ。多くの著書を残した占星術師としても評されています。その残された著書の中には今でも残り翻訳されて世界中の人が読めます。占星術を学ぶにあたっては面白い話が残っている。当初、占星術に反感を持っ...
古代アラブの占星術師 アルビルニの逸話
最近、占星術の旅をしていて、どうもペルシャに行き着いてしまうようだ。先日、アブ・マアシャルの本(英訳本)を購入し、虫食い状態で、あちこちかじっている途中に、いつものごとく脱線。全く別の本を読んでいた際、その道草の途中で、また面白いものを発見!そして、つい食指が伸びてしまう。その伸びた手は、アルビルニ(973-1049)の本を「ぽちっ」としていました。アルビルニは中世アラブの哲学者で、占星術師でもあったそ...
古典占星術 惑星のオーブ
占星術で、オーブの実際の値については、アスペクト(角度)ごとに定まるという考え方と、惑星によって定まるという考え方がある。前者が近代占星術で、古典占星術では後者である。近代占星術では、惑星間の角度にオーブを持たせている。一般に、その角度ちょうどでなくとも、ある範囲内なら成立しているとみなす。この許容度を「オーブ」と言っています。角度がより正確な角度で起きている場合をタイト(tight)といい、やや緩い角...
天体の性別
天体には男性的なものと女性的なもの、そして中性的なものがあります。男性的な性質をもつ天体は、太陽、火星、木星、土星で、王様、騎士、僧侶、賢者(老人)など男性原理で成り立つものです。女性的な性質をもつ天体は、月と金星です。恋人と妻の象徴ですね。伝令の神、ヘルメスに象徴される水星は性別を持たずに中性となります。近代占星術では、女性にとって太陽は(理想の)夫、火星は恋人、を表わし、男性にとっては、月が妻...
失われた占星術の技法?「Antiscia」
しばらく前に購入した古典占星学系の洋書を読んでいると「Antiscia」の章がありました。単語を英和辞典でひいてみても出てきません。正直、困ったなあ、タイトルでつまづいてるよ~、と思いましたが、これまでも、この本に出てくる単語で辞書に載ってないものが結構ある。きっと、占星術の専門用語なのだろうと思い、まずどんなことなのか内容を読んでみたところ、その本によると、この技法は出生図やホラリーでも使用されるが、特...
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